胃カメラは十三日の金曜日
頭を捻ったのですが季語が入れられませんでした。俳句というよりは川柳になるのでしょうか。わたしは今月の13日(金曜日)に胃カメラの検査を受ける予定です。キリスト教徒にとっては縁起のよくない13日の金曜日ですが、わたしは仏教徒なので構いませんよねぇ。
見渡せば人影もなき残暑かな
今年の残暑の頃、ある展覧会を運営しました。平日の暑い日、ほとんど来場者がなかったため、そのことを出品者に伝えるために、この句を書きました。要するに「きょうはお客さん来なかったよ」という意味なのですが、あとで読み返してみると、これはこれでなかなかいい句ではないかと思えてきました。じりじりと照りつける残暑の太陽、それで誰も外に出て来ず、街には人影もない。残暑の厳しさを詠ったものとして、いちおうここに留めておきたいと思います。
みほとけにすべておまかせ秋の空
ときおり人智を越えたところでものごとが動いていくように感じることがあります。そのとき思い浮かぶのは「諦念」という言葉です。これは「あきらめる」ということではなく、すべてを「おまかせ」することで、人として最善を尽くすということだと思います。この世に生きていると、いろいなことがありますが、神仏(それがいやなら天とか運命とか)におまかせすることで、見えてくる境地もあるのではないでしょうか。
志野
きみはついに
生まれて来なかった
縁がなかったとしか
言いようがない
女の子が生まれたら
志野という名前にするんだ
志野焼の志野だ
そう話していた日々を思い出す
ぼくの家系はここで途絶えるが
魂は旅を続ける
だから志野
いずれどこかで会える日もあるだろう
闇を越えて光へ
ただ
そう祈るしかない
整体師まどろむ午後の菊枕
なぜいま菊枕か、聞かないでください(笑)。
わたしは季節に関係なく創作がひらめくのであります。
では野暮な解説。
整体の先生が午後の休憩をしようとしています。
そういえば、だれかが重陽の節句だからと菊枕を届けてくれたっけ。
ためしに頭をのせて横になると、なかなかいい感じ。
いつのまにか、まどろんでしまったよ。
そういう句です。