詩のある街から

ほっと けい の詩を掲載します。

きんもくせい


香水のように

やさしく

きんもくせいが散った



地面には

だいだい色の海が広がり




秋に

思いをめぐらせていると

きんもくせいは



ほんのすこし揺れた




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ごあいさつ



おはよう

と言うと

おそいね

と言う



こんにちは

と言うと

他人行儀

と言う



こんばんわ

と言うと

こんばんにゃ

と言う



     ・・・おまえは猫か



おやすみなさい

と言うと



もう寝ている


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ランチタイム


平日の昼下がり 

ショッピングセンターのフードコート

ここが好きなのは

若いおかあさんと赤ちゃんが多いから

なんて

いかにも自分らしくない



もっと別の理由を考えよう



ここでは誰も人を蹴落とそうとしない

だからリラックスできる

というのはどうだろう



悪くないね



世界から隔絶されると

すこし幸せになれる



見えていないだけかもしれないが





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太陽を見る


太陽がまぶしすぎると

影を見るようになる

それはそれで

ひとつの生き方だが

やがて影は

想像以上に大きくなり

いまや世界を覆いつくそうとしている


間に合うだろうか

たとえば太陽の黒点がうごめくように

あなたのなかの太陽が

ぼくのなかの太陽が

だれかの声を聞くことができるだろうか







※いつも太陽を見ていれば、影は目に入らない。(ヘレン・ケラー)

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交差点



天使は

いつも

そばにいる



たすけてください

と祈れば

たすけてくれる



たすけてくれないときは

きっと

神のあたえた試練



そう信じて

交差点を眺めながら

珈琲を飲む



もしかしたら

天使が通りかかるような

そんな気がして



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